作家太宰治と中村文則に救われてきた人間が、アイドル松村北斗に救われた話
これは約一年前、コロナによる自粛も始まり、精神的にちょっと落ち込んでいた時に書いていた文章です。
だから、“救い”なんていう暗めのお話です。
ずっと書きかけで下書きに残っていたんですけど、せっかくなので今日、北斗くんのお誕生日というタイミングで投稿しておきます。
〜約一年前の下書き〜
北斗くんのブログを読んでいたら、私も久しぶりに脳内で考えていることを文章にしてみたくなって、眠れない深夜2時10分に書き始めました。そんなブログです。梅雨の深夜らしく、じめっとしております。
私は物心付いたときから、本(特にミステリ、後に純文学)を読むのが大好きでした。
本を読む理由は大きく分けると二つあります。
一つ目は、現実では起こり得ない世界に連れて行ってくれて、ワクワクドキドキできるからです。ミステリはだいたいこの理由で好きです。小学生くらいまでは、いつもこういう感覚を求めて本を読み漁っていた気がします。
二つ目は、“救い”を求めてです。純文学を読むようになって、本の中には“救い”があるのだと気付くようになります。最近この“救い”について考えていて、今回のテーマでもあります。
『人間失格』きっかけで太宰治を好きになった人、100人中98人が言いそうな言葉
ー「共感した」
私もそう感じた一人でした。
『人間失格』の主人公、大庭葉蔵には道化を演じられる才能があって、良くも悪くも愛されて、でも私にはそんな能力はないんです。だから、共感っておかしいような気もするんですけど、初めて読んだとき確かに「私のことが書かれている」と感じたんです。
大人になった今読み返したら、あのときほどの共感って、実はもうなくなってしまっています。
好かれたくて本心とは違った言動をしたり、生きているのが嫌になってしまったり、そういう負の感情って、今でこそ多くの人が持っているものなんだろうなとも思うんです。
けれど、まだ10代の若かった頃はそんな他人の感情なんてまだまだ考えられなくて、大庭葉蔵のこの気持ちをわかるのは私だけだなんてことまで思った気がします。
とにかく、こんなことを考えているのは私だけじゃない。そう感じることができて、心強かったのを覚えています。
今でも、本を読んで救われることがあると教えてくれた、大切な本です。
次に私を救ってくれたのは、中村文則さんでした。
ピース又吉直樹さんの口からそのお名前を聞いて少し気になっていたとき、本屋さんで『何もかも憂鬱な夜に』というタイトルを見かけて、ちょうど何もかも憂鬱だったので、思わず買ったのが出会いでした。
この本の詳しい内容は正直覚えていないのですが、想像していた以上に暗い内容だなと思ったことだけは確かに覚えています。
後にテレビで話す中村文則さんを見てみると、普通に明るくておもしろい方だという印象を感じて、そんな人が書いているとは思えないくらい暗いんです。
でもそんな暗い物語を書く人だからこそ、いつもあとがきに添えられている
「共に生きましょう。」
という言葉に救われてきました。
これはあくまで私の勝手な解釈なんですけど、(つらいこともあるけれど)(生きるのはしんどいけれど)それでも、それでも、共に生きましょう。って、後向きな感情を持っていることを前提として、その言葉を発してくれているように感じたんです。本当のところは知りません。
暗さって、世間では否定的に捉えられることが多いじゃないですか。
暗い人間より明るい人間の方が、絶対いいですよね。多くの人は暗い人間に「明るくなった方がいい」って言うと思います。私もそう思います。それが簡単にできたらこんなに悩みません。
でも中村文則さんは、エッセイのなかで
暗さとは非難されるものではなく、世界に対して疑問を持つことと同義であり、その暗さを内面にしっかり持って、大切なものにしようと思ったのだった。
ー『自由思考』p247
と語ります。
素敵な考え方だなと思いました。
中村文則さんの小説は、暗さを大切に抱えながら生きていくことを肯定してくれたうえで、前向きに生きる力を与えてくれます。
中村さん自身も暗さを持っている人だからこそ、やっぱり「共に生きましょう。」という言葉の持つ力が大きくて、生きようと思えます。中村さんのように、人に迷惑をかけない程度に明るくなろうとも。
そんな風に、作家太宰治と中村文則さんの言葉に救われてきた人間が、最近はアイドル松村北斗くんの言葉に救われています。
中村さんと北斗くんって職業も人柄も違うんだけれど、私にとっての“救い”となった存在という意味では、似たような部分を感じています。
北斗くんは以前ブログで
毎日ワクワクしながらSixTONESと生きてこうぜべいべー‼️
ーすとーんずのぶろぐ 2019/09/21
と言ってくれました。
まあ、この言葉にこれ以上深い意味はないのかもしれません。
でも、私は中村さんの「共に生きましょう」という言葉が頭に思い浮かびました。似てるなあって。
勝手に脳内で(人生色々あるけど)「毎日ワクワクしながらSixTONESと生きてこう」って読んじゃいました。正解は知らないけど、読み手がどう読むかは人それぞれ自由でいいですよね。
SixTONESと共に生きたいと思いました。
北斗くんも中村さんも遠い存在のはずなのに、精神的には近くに寄り添っていてくれるように感じてしまって、私にとって似たような存在なのかもしれないと思い始めました。
一番嬉しくて救われた北斗くんの言葉は、最近のブログで言ってくれたものです。
みんなは誰かを幸せにしている素晴らしい人だから胸を張っていてください。
ー北斗學園 2020/5/1 2回目のとうこう
とてもあったかくてやさしい言葉だったから、読んで、泣きました。
好きな人に「素晴らしい人」って言ってもらえることが嬉しくて嬉しくて、嬉し泣きでした。
私はずっと、こうやって存在を肯定されたかったんだなあとぼんやり思いました。
北斗くんの真面目な言葉には、純文学を読んだときのような“救い”を感じてしまいます。
北斗くんは、雑誌withでも同じような言葉をかけています。
いや、本当に、withを読んでいる人は大丈夫だよ。何も問題がない。自分を磨くために努力している人たちだと思うから。すごい、かっこいいですよね。
(中略)
でも、『あなたはすごい人間なんだ』って、僕は言いたい。
ーwith 2020年7月号
読者に対して、こう言ってくれているんです。
北斗くんの人を肯定してくれる言葉の強さよ!
こんな素敵な言葉を語る北斗くん何者だよ!
他にも、
〜約一年前の下書き終わり〜
こんな中途半端なところで終わっていました。
投稿するにあたって最後まで書き切ろうかとも思ったんですけど、一年も経つと人の気持ちって変わってるんですよね。何を書こうとしていたのか、もうあまり覚えていません。
今この文章を読むと、「いや、勝手な解釈しすぎでしょ。きっとその言葉にそんな深い意味はないよ」と自分に言いたくなります。勝手なことを言ってごめんなさい。
でも、そう思えるようになったのは、こういう北斗くんの言葉に救われて、前向きに生きられるようになったからです。
誇張ではなく、本当に、北斗くんに出会えたおかげで人生が良い方向に変わりました。
北斗くん、ありがとう。
北斗くんは誰かを幸せにしている素晴らしい人だから胸を張っていてください。
最後に、
北斗くん26歳のお誕生日おめでとう!
はじめてのファンレター
「SixTONESのファンになったきっかけは?」と聞かれたら、私の答えは「ジャニーズカウントダウン2018-2019」です。Hey!Say!JUMPのファンだった私が、そこで初めてSixTONESのパフォーマンスを見て、心掴まれてしました。
SixTONES @ ジャニーズカウントダウン2018-2019 in 東京ドーム | 「JAPONICA STYLE」
そこから1年が経とうとしています。
というわけで、私がSixTONESを好きになったときのことを記録として残しておきたくなって、ブログを始めました。
私がSixTONESを好きになったきっかけについては、私が北斗くんに宛てて、人生で初めて書いたファンレターのなかでも触れました。
たぶんそれが一番まとまっていると思うので、その部分を抜粋して載せます。
書いたときは北斗くんにしか読まれないと思っていたし、なんなら北斗くんにも読まれるかわからないと思って書いたもの、でした。
以下、その北斗くんへのファンレターです。
******
初めてのファンレターなので、簡単に、SixTONESを好きになったきっかけの話をさせてください。
私が最初にSixTONESを知ったのは、YouTubeでたまたま流れてきたCMでした。
そして、JAPONICA STYLEのMVなどを見て、かっこいいなぁと思いました。
でもそのときはまだ、ファンと名乗るほどハマっていたわけではありませんでした。
その後、ジャニーズカウントダウンコンサート2018-2019に行ったことで、初めて生でSixTONESを見て、一瞬でファンになりました。
堂々としていて、熱量がすごくて、ドームが似合うグループだな…と感じたのを覚えています。
SixTONESには、初めて見る人をも虜にする力を持っていると、身をもって感じました。
そしてすぐに、YouTubeに上がっているSixTONESの動画を全て見ました。
パフォーマンスと違った、メンバー同士で仲良く楽しそうにする姿が見られて、さらにファンになりました。
そして、Twitterを始めてみると、知り合ったファンの方々がみなさん優しくて、またさらにSixTONESのことが好きになりました。
それからは、SixTONESの出る雑誌、テレビ、コンサート等をチェックして、日々楽しませてもらいました。
SixTONESのYouTubeが金曜日20時にあるから…と一週間のお仕事も頑張れました。
私は色々な物事に対してネガティブになりがちなのですが、SixTONESを見ると、いつも元気がもらえました。
SixTONESはもちろんメンバー全員好きですが、その中でも北斗くんを好きになったのは、(略)
(北斗くんの好きなところはいつか別でちゃんとまとめたい)
最後に、改めて、SixTONESからたくさんの幸せ、元気をもらってきました。
本当にありがとうございます。
世界でもどこでも付いていくので、世界的人気者になっちゃってください!!
これからもずっと応援しています。
令和元年9月21日
(実際にファンレターを出した日付)
SixTONESの、北斗くんのファンより